直島は「アートの島」として知られる瀬戸内海の小さな島。多数のアート作品や美術館が点在し、島に一歩踏み入れれば、その独特な芸術の雰囲気に心を奪われます。では、なぜ直島がアート愛好家たちの聖地となったのでしょうか?島の必訪スポットは?そして、旅人はどうやって訪れるのか?今回は、直島の魅力と旅のガイドを一挙にご紹介します!

なぜ直島は「アートの島」と呼ばれるのか?どこにあるの?
直島は瀬戸内国際芸術祭の主要な展示会場のひとつで、島内には安藤忠雄氏設計の地中美術館や、空き家を現代アートに変えた「家プロジェクト」など、数多くの美術館が点在しています。自然とアートを融合させたその独特な世界観が、多くの人を惹きつけています。
直島はどこにありますか?
直島は瀬戸内海のほぼ中央、香川県と岡山県の間に位置し、香川県直島町に属します。小さな島ながら、豊かな自然とアートが調和し、美術館や屋外作品が織りなす風景は、芸術愛好家の憧れの地となっています。
直島へのアクセス
直島へは主に2つの港からフェリーでアクセスできます。高松港から直島(宮浦港)へ:所要約1時間、岡山県・宇野港から直島(宮浦港)へ:所要約30分

直島のおすすめ美術館5選 — アートの新世界へ
直島には個性豊かで趣向をこらした美術館が揃っています。地下の光の空間、空き家の再造、丘の上の展望――それぞれが異なる芸術体験を提供します。
✔️地中に眠る美術館|地中美術館

地中美術館 写真:藤塚光政 Chichu Art Museum Photo:FUJITSUKA Mitsumasa
建築家・安藤忠雄氏設計。展示空間の多くが地下にあり、自然光がやさしく降り注ぐ造り。天候によって刻々と変わる光が魅力です。
モネの《睡蓮》シリーズ5点や、ヴァルター・デ・マリアなどの作品を所蔵。光と作品の融合が醸し出す鑑賞体験は格別。
- 住所:香川県香川郡直島町3449-1
- 営業時間:10:00–17:00(最終入場16:00)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
✔️2025年新オープン | 直島新美術館

直島新美術館 ©Tadao Ando Architect & Associates Naoshima New Museum of Art

直島新美術館 ©Tadao Ando Architect & Associates Naoshima New Museum of Art
2025年5月31日開館。丘の上から瀬戸内海を一望できるロケーション。清水コンクリートのミニマルなデザインで、枯山水のように静謐な空間です。今後も展覧会・講演・アートイベントが多数開催予定。
住所:香川県香川郡直島町3299-73
開館日:2025 / 05 / 31
✔️「もの派」の重要アーティスト | 李禹煥美術館


李禹煥美術館 写真:山本糾 Lee Ufan Museum Photo:Tadasu Yamamoto
安藤忠雄と韓国の現代アーティスト・李禹煥のコラボ設計。1960年代「もの派」を代表する李氏の絵画や彫刻が静かに佇む空間に溶け込みます。光と影の静謐な空気感に浸る贅沢な時間が流れます。
- 住所:香川県香川郡直島町,字倉浦1390
- 営業時間:10:00–17:00(最終入場16:30)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
✔️古民家に命を吹き込む | 家プロジェクト

家プロジェクト「角屋」写真:鈴木研一 Art House Project “Kadoya” Photo: Ken’ichi Suzuki

家プロジェクト「南寺」 安藤忠雄(設計) 写真:鈴木研一 Art House Project “Minamidera” Architect:Tadao Ando Photo: Ken’ichi Suzuki
本村地区の空き家をアート空間に再生するプロジェクト。外観は昔のままに、内装を光や体験型アートで彩ります。
注目作「南寺(ミナミデラ)」は安藤忠雄設計、ジェームズ・タレルの光の作品を展示。極限にシンプルな空間と光の演出が、視覚と知覚に挑む没入体験をもたらします。
- 住所:香川県香川郡直島町,字倉浦1390
- 営業時間:10:00–17:00(最終入場16:30)
- 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
✔️アートと宿泊が融合 | ベネッセハウス ミュージアム

ベネッセハウス ミュージアム Benesse House Museum
宿泊施設と美術館が融合した複合施設。Museum、Park、Beach、Ovalの4棟構成。室内外にアート作品が点在し、宿泊者は部屋から窓越しに作品と自然の調和を楽しめます。

草間彌生の代表作《南瓜》も展示。ビビッドな色とドット模様が印象的で、多くの人が写真を撮りに訪れます。
- 住所:香川県香川郡直島町琴彈地
- 営業時間:8:00–21:00(最終入場20:00)
- 休館日:なし
- 15歳以下および宿泊者は無料
初めての直島観光に!効率よく巡る移動方法2つ
👉 電動自転車 ― 時刻表に縛られず自由に巡れる!

Image source:おうぎや
宮浦港周辺や本村地区でレンタル可能。のんびり島を巡りたい方におすすめ。左側通行や指定駐輪場へのマナーを守って利用しましょう!
🚨ベネッセエリアは自転車不可。レンタル後徒歩で散策を
👉 直島町営バス ― 時間短縮や天候不良時におすすめ

Image source:Benesse Art Site Naoshima
宮浦港近くのバス停から、本村・杜鵑花山荘行きの路線あり。ベネッセハウス、李禹煥美術館、地中美術館へは杜鵑花山荘で下車後、無料シャトルバスに乗り継ぎが便利です。
👉直島に来たらぜひ…瀬戸内国際芸術祭!

Image source:PRTIMES
3年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭は、春夏秋の三季にわたり、瀬戸内海沿いの島々で開催される一大アートイベント。香川県・高松市を含む17地域を舞台に、世界各地からアーティストが集い展示やアートイベントを展開。スケールがとにかく圧巻で、直島訪問時にはぜひチェックしたいフェスティバルです!
📖もっと読む:小豆島から岡山県へ、瀬戸内海を巡るアートとグルメのディープな旅へ出かけよう!

直島は、自然光の地中美術館、感覚体験の家プロジェクト、丘の上の直島新美術館など、どこもアートと建築が融合した魅惑の空間ばかり。時間が許せば、直島で過ごす休日をぜひ計画して、島の静謐な空気と芸術の余韻を心と身体で感じてみてください。「美」に癒される旅が、あなたを待っています!
よくある質問(FAQ)
Q:直島はどこにありますか?
A:直島は、日本の瀬戸内海に浮かぶ香川県直島町の島で、本州と四国の間に位置します。岡山県・宇野港または香川県・高松港からフェリーでアクセスでき、アート・建築・自然が調和した人気の島です。
Q:直島で必ず訪れたい美術館は?
A:直島を訪れるなら、安藤忠雄設計の《地中美術館》、2025年開業の《直島新美術館》、そして《李禹煥美術館》は外せません。また、古民家をアート作品として再生した《家プロジェクト》も見どころ。 草間彌生の赤かぼちゃ・黄かぼちゃもフォトスポットとして大人気です。
Q:直島は日帰りでも楽しめる? それとも宿泊がおすすめ?
A:主要スポットだけを巡るなら日帰りでも可能ですが、島全体の美術館や家プロジェクト、屋外アートをゆっくり鑑賞したい方は 1~2泊(2~3日) の滞在がおすすめです。島の穏やかな空気とアートの世界観をより深く楽しめます。
Q:直島への行き方は?
A:アクセスは主に2ルートです:
香川県・高松港 → 直島(宮浦港):フェリー約1時間
岡山県・宇野港 → 直島(宮浦港):フェリー約30分
どちらでも旅行プランに合わせて利用しやすいです。
Q:島内の移動手段は?
A:最もおすすめは 電動自転車のレンタル。アップダウンのある道も快適に移動でき、海や自然を楽しみながら各スポットを巡れます。
また、直島町営バスも利用可能です。ベネッセハウス ミュージアム・李禹煥美術館・地中美術館へ向かう場合は、《つつじ荘》バス停で下車し、美術館専用の無料シャトルに乗り換えると便利です。